市民政治入門に参加して

2009年1月15日。NET研修:市民政治入門に参加しました。
今回のテーマは、ミニフォーラムを自分たちの手でやってみる、ということで、それに付随するいろいろなことを勉強しました。

まず自分でも誤解していたのは、ミニフォーラムというものを企画する際に、NETの会員である自分たちが見つけ掘り起こした問題を提示して、それについて興味がある人に呼びかけてフォーラムを開催するのだと思っていたことです。
今回の研修で、それは逆であり、参加型政治というのは、相手のテーマに政治が入っていくことなのだということを聞き、目から鱗が落ちる想いでした。
ミニフォーラムを開催する際に重要なのは、主催は「何かしらの問題について取り組もうとしている市民」であって、NETではないということ。NETはその問題に取り組もうとしている人々を手伝うためにいるのだということ。
これから先、長くNETで活動していけば、もしかしたらいつか忘れてしまう可能性もあることだと感じました。この点を肝に銘じておこうと思います。

そして「自治会」についての話も出ました。私の住んでいるところは、かなり入居者の多いまだ新しいマンションで、自治会というものの存在も知らず、入っていないのでほとんどその実態、実情を知らなかったのですが、戦後GHQがまずやったことが、日本の民主主義化を阻むものとしての自治会の解散だったと聞き、驚きました。確かに日本人という国民の傾向として、誰か頭領となる人物がいればその人にお任せ、そうすれば自分が思考せずにすむ上、責任を取らずにすむと、そういうように考えがちなところがあるのですね。なので、アメリカ統治が終わった途端に、雨後の筍の如く自治会ができたということでした。
強制力と自発性、そのバランスがとれてこその民主政治。強制力が強くなれば民主政治とは言えなくなるし、自発性のみ、というのも現実にはなかなか難しい話。
日本は投票率が悪い悪いと言われていますが、実はそれほど悪いわけではないとのこと。選挙に行きたくない、めんどくさい、といって行かない人が10%、選挙に行かなければならないというその強制力を厭う人が10%、そのような「変わった人」が必ず上下に10%程度いるのが集団というもの。なので民主主義国家であれば、どのような内容のことであっても、参加率は80%程度。
それを超える数字が出るとすれば、自発性というものを奪われている状態である、と考えられるとのことでした。
そういえば、「2割の法則」などというものもあったと思いました。

そしてミニフォーラムをやる際に大切なのは、問題を声高に訴える、声の大きい人、その反対意見に目を向けるということだそうです。
あがってこない声はなんだろうと考えること。
サイレントマジョリティ、「物言わぬ多数派」の声を聞かないといけないのですね。

まだNETに入って日も浅く、政治に関しても素人、初心者の私には、毎回とてもためになる講座です。
NETでよく言われる、市民政治。言葉の意味はわかるけれど内容は……?という状態であった私でしたが、だんだんと市民の手による市民の為の政治というものがわかってきたように思えます。
少しずつ自分の意識が変わっていくことを感じています。

高津Weネット 小西