川崎オフサイトセンターを見学

オフサイトセンターは国・地方自治体・事業者・専門家・警察・消防が連携して原子力災害対策にあたる拠点

緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の端末
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の端末
ネット青葉の若林県議に同行し、川崎区日ノ出町にある川崎オフサイトセンターを見学しました。現在このオフサイトセンターが監視対象とする原子炉は、約2.5Km離れた東芝の試験研究用原子炉施設のみです。(以前は麻生区にも試験研究用の原子炉がありましたが解体中で現在は使用されていません。)試験研究用の原子炉は文部科学省、発電用原子炉は経済産業省の管轄となるため、
川崎のオフサイトセンターには文部科学省の担当官が1人常駐。
対象事業所周辺5箇所にモニタリングポストを設置し環境放射線の測定を常時行っています。2010年12月には担当者レベルでの訓練も行われていました。対象原子炉は試験研究用で出力が少なく、大事故に結びつくことはないにしても、オフサイトセンターがある場所は大地震で地盤が液状する可能性が高い所です。緊急事態の時に担当関連部門が参集できるのでしょうか?東日本大震災を教訓に非常事態時に機能を発揮できるのかを検証しておくことが必要だと感じました。(三浦由里子)