下水汚泥の放射性物質

汚泥焼却灰から最大で13200ベクレルが検出

川崎市の下水汚泥集約処理施設の汚泥焼却灰から、最大で1kgあたり13200ベクレルの放射性セシウムが検出されました。

「入江崎総合スラッジセンター」(川崎区)の焼却灰を測定したところ、5月13日には13200ベクレルという高い値がでましたが、その後7月4日には7010ベクレルに減っています。

これまで焼却灰をセメント原材料として引き取っていた民間企業が、放射性物質の検出以降、受け取りを中止しているため、現在、汚泥焼却灰は入江崎総合スラッジセンターの敷地内に飛散防止のうえ保管されています。

●川崎市上下水道局では下水汚泥等の放射性核種別放射能および入江崎総合スラッジセンターの空間放射線量の測定を実施しています。測定結果はホームページで公開中。

今後の下水汚泥等の保管について

入江崎総合スラッジセンターの保管スペースがまもなく限界になることから、汚泥焼却灰を一時的に、浮島1期管理型埋立地に保管することを決めました。

・現在の保管状態(フレコンバッグ+防水・紫外線防止カバー)を保持したままダンプトラックで運搬。
・飛散防止・防水対策として「コンテナ」に詰め込み、設置する。
・保管期間は、7月21日頃から最終処分が可能になるまでの当面の間。

川崎市では、一日で12トンの汚泥焼却灰が発生しています。

この保管区域も8〜9ヶ月ほどでいっぱいになる計算で、「最終処分が可能になるまで」が長期になった場合、また新たな保管場所を確保するのでしょうか。

また、24時間稼動している焼却炉の煙突排気の放射線量も気になります。定期的に測定することが必要ではないでしょうか。

★こうなると、「ゴミ」焼却灰の放射線量についても心配です。

7月15日現在、川崎市としてゴミ焼却灰の放射線量測定結果を公表していません。 なぜでしょうか?
市民によけいな不安を抱かせないためにも、早急な情報公開を望みます。

(高津Weネット・加藤伸子)