【地域グループ訪問記1】「HOTミルク」を訪ねて

 『市民社会チャレンジ基金』は、市民による社会を変えていくためのチャレンジを応援する基金です。神奈川ネットワーク運動に集う人々や、趣旨に賛同する人たちの会費や個人寄付によるNET全体の年間活動資金の約3%をこの基金会計に拠出します。そして、この資金で、市民社会を豊かにしようと地域で活動している人たちに助成しています。

◆ママが元気になれる場を◆
高津区で活動している自主グループ『HOTミルク』(有川富美子代表、会員約70名)は、この『市民社会チャレンジ基金』に応募し、今年7月に第11期の助成団体として認証され、助成を受けました。
 助産師が参加して「赤ちゃん広場」を開催。子育てに関するセミナーを開き、ママ友仲間づくりの場を提供しようと活動しています。
 毎月1回、数名の助産師が母乳マッサージを施しながら子育てのアドバイスをしたり、お母さんたちの間での情報交換やたくさんのママ友をつくる場となっています。
 「最初、会場探しに苦労しましたが、現在は月1回月曜日の午前中に、千年温泉さんのご好意で2Fホ
ールを安く借りることができ、『HOTミルク』の活動の輪は着実に広がっています。」(有川代表談)

◆もっと行政も支援して欲しい◆
 9月11日(月)に訪問した時も、赤ちゃん連れのお母さんが、入れ替わり立ち代り出入りしていて、それぞれの都合に合わせた参加ができる緩やかな集まりといった感じでした。
 お母さんが母乳マッサージを受けている間の赤ちゃんを、ママ友である卒乳したお母さんがボランティアで抱っこしたり、あやしたりしてして、とても心なごむ雰囲気でした。
 こうした自主グループに対しても行政の支援や助成があればいいのですが、その仕組みや制度はまだまだ少なく十分とはいえません。
 いろいろな子育てグループや市民団体と連携して、本当に必要な子育て支援策を市民提案していきたいと思います。

                       石村 早苗