3/4緊急院内集会「中国電力による上関原発の工事強行を止めるために」に参加してきました。

2月21日未明、中国電力は数百人もの作業員・警備員を動員し、
上関(かみのせき)原子力発電所建設予定地・田ノ浦の埋め立て作業を強行しました。

大口スポンサーである電力会社を敵にまわすことを懸念し、
大半のマスコミが自主規制をかけ報道しない“事実”が、ここにありました。

3.4緊急院内集会 『中国電力による上関原発の工事強行を止めるために』の集会は、緊急な呼びかけにもかかわらず、衆議院第1議員会館 地下1階「大会議室」にはおよそ300名が集結しました。

【現地報告として】
・伴英幸さん(原子力資料情報室)「建設計画概要と問題点」
・鎌仲ひとみさん(映像作家) から報告
・らんぼうさん(カヤック隊) から報告
・山戸孝さん(祝島島民の会)USTで中継
【応援メッセージとして】
・福島瑞穂さんほか国会議員7名からメッセージ
・山下博由さん(貝類多様性研究所所長)「生態系への工事の影響」
・日隅一雄さん(弁護士) 「山口地裁判決について」

11時〜12時半までの短時間でしたが、現地で活動している方々からのお話しはとても臨場感がありました。

以下、私見です。
「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会(昨年)のときも思いまいしたが、鎌仲ひとみ監督の語り口は、原発絶対反対!というのではなく、あくまでも、祝島島民がどんなことを訴えているのか、現状を伝えたい・・・という使命感。

きょうの緊急集会でも感じたことは、原発を何が何でも阻止!のような一方的に“反対”へ向かうベクトルではないということ。
というと冷めているように聞こえるかもしれませんが、参加者全員が「なんとかしなければ!」という熱い熱い思いに駆られて行動しています。

それを顕著にあらわしていたのは、カヤック隊のらんぼう君(20代男性)の言葉。
「僕は自分で見たこと感じたことを言います。 僕の言うことは間違っているかもしれません。 100%信じないで聞いてください。」
「祝島や上関で暮らしている方は賛成派と反対派の人たちで分断しています。 僕たちが体をはって阻止しようとやっていることは、一方の人たちにはそれは暮らしを脅かすものでしょう。」
「僕は地元に暮らしている人たちが守っているものを一番大事にしたいと思っていますし、海を守っていきたいです。 」
「みなさんも、実際に自分の目で確認したことを自分で考えて、そのうえでどうすればいいのか自分で答えをみつけてください。 賛成派の人は何故賛成しているのかも、どうか聞いてください。」
らんぼう君の気持ちが、ものすごく心に響きました!

そして、福島瑞穂さんが仰ったこと。
自らも中国電力の東京支部にも広島にも訴えに行ったが聞き届けられなかったそう。
それと、中国電力は上関原発の工事許可は得ているが、なんと!!原発を稼動する許可はまだ得ていない。
はぁ〜!?いったいどんな権限をかざしてこんな強行なことを進めていけるのか!? 世の中の仕組みは、こんなに変なことになってるんだ!! と遅まきながら痛感しました。

もうひとつ、興味深かったこと。
鎌仲さんから紹介されたビデオのなかで、中国電力の人が「妨害したら一日につき500万円の罰金刑です」と言っていた。
これに関して、日隅弁護士が『SLAPP訴訟』について説明をしてくれて、「苦痛を目的とした、民事訴訟の悪用である・・・」というようなことを仰ってました。 私にはよく理解できませんでしたけれど、そうやって脅しをかけてるんだぁ〜!!ということがよく分かりました。

あと、これも私が個人的に憤慨していることですが、
マスコミが情報を操作しているってこと。 いまは、ユーストリームとかで見られるからまだいいと思いますが、テレビでは全く報道されず、市民が知る機会を奪われているという事実。 (受験生が携帯でカンニングしたなんてどうでもいいニュースばっかり!)
これは利権が絡んでいるからなのでしょう。

こんなことが起こっている、ということをぜひ皆さんに知って欲しい。

そして、自分はどんな暮らしを選ぶのか、自分の責任で考えてみて欲しい。

(加藤 伸子)