川崎市では一日に12トンの下水汚泥焼却灰が発生しています。5月13日以降の焼却灰が詰め込まれたコンテナ約160個(焼却灰、約1600㌧分)が整然と並んでいました。フレコンバックという袋(灰500㎏+水/1袋)に詰めた焼却灰が1台のコンテナに20袋入っています。川崎市に限らず、焼却灰の処理には各自治体が頭を抱えています。この保管場所も今年度末(来年3月)で満杯になるとのことで、川崎市も今後の対応に苦慮しています。
ここに保管されているコンテナ内の焼却灰は全て8000ベクレル未満とのこと。さっそく持参したガイガーカウンターで空間放射線量を計測してみました。コンテナに付けて測ったところ1.42μSv/h、1m離れて0.66μSv/h、3m離れると0.32μSv/hと、やはり高い。しかし敷地の出入口付近では0.07μSv/h、まったく問題なさそうです。
浮島1期管理型埋立地は浮島処理センターの隣接地にあり、周辺に民家がない臨海工業地帯に保管できていることについては安心と言えます。が、この敷地整備に要した費用や、コンテナ1台が約20万円など、かなりの負担を強いられています。
日々増え続ける焼却灰の処分について、国は早期に中間保管施設等設置に対するガイドラインを示すことと、東京電力に対しても敷地の提供など協力要請を行うべきと考えます。
(高津Weネット・加藤伸子)