地域に子どもの育ちの場を増やす
先日、10年前の市民社会チャレンジ基金助成団体であるNPO法人横浜シュタイナー学園を見学する機会がありました。校舎の移転に伴う、床や庭の整備に必要な資金として100万円の助成をしました。校舎の様子を見ると、教師、保護者、子どもたちが手作りで作り上げていました。
横浜シュタイナー学園は、ドイツのシュタイナーの「教育は芸術である」という理念の下に開かれた学校です。校舎の構造や色調、様子やカリキュラムが公立の学校教育と価値観が全く違うことに驚かされました。学校法人ではないため、子どもたちの学籍を持てず、学籍は近くの学校に置いています。最近は公立学校からの転入も増えているそうです。
公立学校に馴染めなかった子のもう一つの育ちの場になっていました。学校、放課後の居場所などは、画一的なものだけでなく、地域で選択肢を増やしていくことが必要です。
(三浦ゆり子)