介護が必要になっても安心できる仕組み

8月7日   川崎ブロック 介護保険学習会 
 淑徳大学 鏡 諭教授をお呼びして、介護保険制度がスタートして15年の給付の見直しと負担増の変遷、今年4月の制度改正内容から、これから何を準備していく必要があるかについてお話を伺いました。
 福祉と保険には違いがあり、介護保険導入以前は福祉の措置を受けるには、家族状況や経済状況の理由が必要でしたが、保険は家族状況等の理由が不要で、要介護認定があればサービスを選ぶことができます。介護保険制度は加入者全体で介護サービス利用者(全体の約15%)を支えるしくみです。今後サービス利用者がさらに増えても、持続可能な制度であるためには、保険料や給付の見直しは避けられません。
 介護保険制度の保険者は市町村です。これからは地域で安心して暮らしていくために必要なサービスは何か。そのために必要な負担も含めて、地域のしくみは地域で決めていくことが求められます。(三浦由里子)