埼玉県平和資料館の見学レポート

9月22日、神奈川ネット川崎ブロック平和PJメンバーで埼玉 県平和資料館(愛称:埼玉ピースミュージアム)を見 学しました。交通アクセスのあまりよくない立地に建 てられた、とても立派な建物は「バブル期のハコモノ」 を連想させます。
同館は 1993 年 8 月に開館され、昭和初期から終戦 までを中心に埼玉県民と戦争との関わりを歴史的な推 移のなかで理解できるよう、昭和の戦争資料展示を 行っているとのことでした。2013 年 10 月にリニュー アルされた際に、以前から話題となっていた展示の年 表の表記が「従軍慰安婦」から「慰安婦」へと変更さ れ、「南京大虐殺」の記述と写真は消えていました。
加害と被害の事実両面を展示することで、初めて戦 争の全体像が見えてくるのではないでしょうか。館内 には常設展示室の他、企画展示室、分類展示室等があ り、マルチライブラリーの図書コーナーには「はだし のゲン」が並べられています  関東平野を一望できる展望塔塔もあり、楽しめるス ポットとして紹介されていましたが、一通り見学すれ ば、どのようにして戦争に突入していったのか、その 一端を知ることはできます。風化しつつある戦争の体 験を次の世代に引き継ぎ、戦争の悲惨さと平和の尊さ を伝える貴重な資料館でした。(石村早苗)