災害が起きたときに想定されるさまざまな状況の設問に、自分ならどうするか?を「YES」「NO」のカードで選び、グループの全員が一斉にカードを見せ、「なぜYES(NO)を選んだのか」を発表しあうのです。それを6〜7問やりました。多い意見の人は「あめ」、一人だけ意見の違う人は「チョコレート」がもらえるゲームなので、盛り上がります。各グループにファシリテーターが1人つき、活発な意見交換や笑い声が湧きあがり、ゲームを楽しみながら防災について学習しました。
正解はありませんが、自分とは違う判断をした人の意見を聞くことで、気づかなかった危険性や、有用な情報を知ることができました。この体感ゲームを通して、個人の災害時の判断力を向上させ、地域コミュニティの中での相互協力する場合の問題点を認識することにつながります。
また、第1回目の講師の杉野紀行さんがアドバイスをしてくださったので、さらに理解が深まりました。家族とやってみることで、もしものときの判断に生かせるというお話しでした。
後半の短い時間でしたが、区ごとに分かれてエリアの課題を共有し、今後の防災プロジェクトを皆で活発にすすめるよう提案されました。これからが本格的な活動となります。津波の情報を得たり、まち歩きをしたり、地域防災計画を調査するなど、参加を広めていきます。
≪設問の例≫
あなたは、自治会の役員です。
被災から数時間。多数の倒壊家屋がある中、煙が出始めた家屋が2件見えます。
現在役員10名、避難者40名と共に近くの小さな公園に避難しています。
携帯電話はつながらず、けが人や意識のない人も数名いるようです。
〈あなたならどうしますか?〉
手伝いが可能なメンバーに声をかけて消火活動を開始する・・・YES
けが人や意識の無い人の手当てを最優先する・・・・・・・・・NO
(高津Weネット 加藤伸子)