東芝の実験用原子炉 11/28再稼動

 川崎市川崎区にある「㈱東芝原子力技術研究所」の実験用原子炉が、11月28日の週にも運転を再開することが明らかになった。 東芝臨界実験装置NCA(原子炉)は1963年から運転を開始、47年間の経年劣化が懸念される。

 川崎市が25日に発表した資料によると、㈱東芝原子力技術研究所は文部科学省の定期検査を受け11月18日に合格証を受理、11月28日の週から運転を再開すると市へ連絡あり。 川崎市は阿部孝夫市長名で、施設に関する情報公開、安全対策のより一層の向上、事故等への万全の対策を講じるよう要望書を提出した。

 高経年化対策の評価(文科省HP)は信頼できるのだろうか?
過去どのような実験が行われてきたのか、東芝から住民への説明は一切されていない。福島第一原発の事故から放射能漏れが収束していないこの時期、市民の不安を解さず運転再開を決定したことに憤りを感じる。

 監視システムとして「川崎オフサイトセンター」が設置されている。環境放射線モニタリングポストの動きを常にチェックすることも市民として出来ることのひとつ。今後も注視していきたい。

(高津Weネット・加藤伸子)